2023年4月23日 （仮訳）形態形質および分子系統解析により明らかになった中国南部産の材生息菌3新種 Yuan, Q. et al., 2023. Morphological characteristics and phylogenetic analyses revealed three new wood-inhabiting fungi (Agaricomycetes, Basidiomycota) in Southern China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.592.3.1 [Accessed April 23, 2023] 【R3-10537】2023/6/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国雲南省からCeraceomyces yunnanensis、Stereopsis yunnanensis、およびXenasmatella bambusicolaの3新種を記載した。 C. yunnanensisは子実体が背着生で子実層面がシワタケ型、担子胞子が円筒形であり、S. yunnanensisは傘が帯灰褐色～褐色で柄が側生し、担子胞子が類球形であることなどで特徴づけられた。 X. bambusicolaは子実体が背着生で子実層托がクモの巣状、担子胞子が疣状であることなどで特徴づけられた。 中国雲南省紅河県屏辺ミャオ族自治県大囲山国立自然保護区 （新種） Ceraceomyces yunnanensis Q. Yuan & C.L. Zhao 語源…雲南産の 【よく似た種との区別】 Ceraceomyces borealis ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が類白色 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceraceomyces atlanticus 子実体が背着生 子実層托が膜質～やや角質 本種と異なり子実層托が亀裂状 本種より担子胞子の幅が広い Ceraceomyces tessulatus（イトツキマクコウヤクタケ） 子実体が背着生 子実層托が膜質～やや角質 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子実層の丈が高い 本種と異なり担子胞子が豆形～斜楕円形 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceraceomyces corymbatus 子実体が背着生 子実層托が膜質～やや角質 本種と異なり子実層托がクモの巣状 本種より担子胞子の幅が広い Ceraceomyces americanus 菌糸構成が1菌糸型 本種と異なり子実層托が亀裂状 本種より担子器のサイズが大きい Ceraceomyces bizonatus 菌糸構成が1菌糸型 本種と異なり子実層面が帯黄褐色 本種より担子胞子の幅が広い Ceraceomyces simulans 菌糸構成が1菌糸型 本種と異なり子実体が淡褐色～黄褐色 本種より担子器の幅が広い 中国雲南省普洱市景東イ族自治県雀山森林公園 （新種） Stereopsis yunnanensis Q. Yuan & C.L. Zhao 語源…雲南産の 【よく似た種との区別】 Stereopsis radicans ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子器のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Stereopsis burtianum 子実体が漏斗形～箆形 柄を有する 本種と異なり子実体がやや膜質 本種より担子胞子の幅が狭い Stereopsis cartilaginea 子実体が漏斗形～箆形 柄を有する 本種と異なり子実層面が蝋質 本種より担子器のサイズが大きい Stereopsis vitellina 子実体が漏斗形～箆形 柄を有する 本種と異なり子実層面が無毛 本種より担子胞子のサイズが小さい Stereopsis sparassoides 菌糸構成が1菌糸型 本種と異なり子実層面が紫灰色 本種より担子胞子の幅が狭い Stereopsis hiscens 菌糸構成が1菌糸型 本種と異なり子実層面が暗い帯青灰色 本種より担子器のサイズが大きい 中国雲南省文山市小橋溝国家級自然保護区 （新種） Xenasmatella bambusicola Q. Yuan & C.L. Zhao 語源…タケ生息性の 【よく似た種との区別】 Xenasmatella xinpingensis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が角質 本種と異なり担子器が4胞子性 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xenasmatella californica 子実体が膜質 本種と異なり子実層面が帯青灰色 本種より担子器の幅が広い Xenasmatella christiansenii 子実体が膜質 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が平らに広がる 本種と異なり根状菌糸束を有する 本種より担子器の幅が広い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xenasmatella wuliangshanensis 子実体が膜質 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体の不稔縁部がクレイピンクである 本種と異なり担子器が4胞子性 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xenasmatella nigroidea 担子胞子が楕円形 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体の不稔縁部が黒色である 本種より担子器のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xenasmatella odontioidea 担子胞子が楕円形 本種と異なり子実層面が瘤に覆われる 本種より担子器のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが小さい Xenasmatella vaga 担子胞子が楕円形 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層面がKOHで赤色 本種より担子器のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される